レバレッジ取引のデメリット【警告】1.4億円溶かした私が語る、9割がハマる地獄の罠
「レバレッジをかければ、一気に億り人になれるかもしれない…」
かつての私も、あなたと同じようにそんな甘い夢を見ていました。2017年のビットコインバブル。私の資産はあれよあれよと膨らみ、一時は1.5億円もの含み益を達成しました。まさに世界の頂点に立った気分でしたね。しかし、その先に待っていたのは、想像を絶する地獄でした。
バブル崩壊の渦に巻き込まれ、私の資産はわずか1000万円にまで激減。天国から地獄へ、まさに一直線。1.4億円という、人生を賭けた資産が目の前で溶けていく絶望感は、今でも鮮明に覚えています。
この記事は、巷にあふれる「レバレッジ取引で儲ける方法」といった薄っぺらい情報ではありません。私が莫大な授業料を払って学んだ、レバレッジ取引の「本当のデメリット」についての、血の通った証言です。この記事を読めば、なぜ多くの人がレバレッジ取引で破滅するのか、その本質が骨の髄まで理解できるはずです。
もしあなたが、本気でこの世界で生き残り、大切な資産を築きたいと願うなら、どうかこの先を読み進めてください。私の失敗が、あなたの未来を守る盾となることを心から願っています。

なぜ私たちは「レバレッジの沼」に引き寄せられるのか?
そもそも、なぜレバレッジ取引はこれほどまでに人を惹きつけるのでしょうか?それは、人間の根源的な欲望を巧みに刺激する、悪魔的な魅力を持っているからです。
少ない資金で、まるで大金を動かしているかのような全能感。価格が予想通りに動いた時の、脳を突き抜けるような高揚感。それは、もはや投資というよりギャンブルに近い興奮状態です。私自身、その快感に溺れ、冷静な判断力を完全に失っていました。
私の信条は「価格チャートは、市場参加者の欲望と恐怖の総体である」というものです。レバレッジ取引のチャートは、その欲望と恐怖が極限まで増幅された戦場そのもの。その裏側には、私のように資産を失い、涙を流した無数の投資家の物語が刻まれているのです。
まずは、その戦場で武器も持たずに戦うことがどれほど無謀か。具体的なデメリットを一つひとつ、私の体験談と共にお話ししましょう。
【デメリット①】一撃退場。資産が「ゼロ」になる強制ロスカットの恐怖
レバレッジ取引における最大のデメリット、それは間違いなく「強制ロスカット」です。これは、あなたの資産が「減る」のではありません。「消滅する」のです。

証拠金(あなたが預けた資金)に対して損失が一定の割合を超えると、取引所はさらなる損失拡大を防ぐため、あなたのポジションを強制的に決済します。これがロスカット。例えば10万円の証拠金で20倍のレバレッジ(200万円分)をかけていた場合、わずか5%価格が逆に動いただけで、あなたの10万円は一瞬で吹き飛びます。
「損切りすればいい」と言うのは簡単です。しかし、相場が急変する時、価格は滝のように垂直に落下します。損切り注文が間に合わない、あるいはサーバーが混雑して注文が通らない、なんてことは日常茶飯事。私もバブル崩壊の時、呆然と下落するチャートを眺めることしかできませんでした。朝起きて口座を確認したら、昨日まであったはずの残高が二桁になっていた…あの日の悪夢は、一生忘れることはないでしょう。
これは、あなたがこれから体験するかもしれない未来の姿です。ハイレバレッジは、資産形成の近道ではなく、破産への最短ルートである可能性を、まず肝に銘じてください。
【デメリット②】借金の沼へ。人生を破壊する「追証」という悪夢
「ロスカットで資産がゼロになるだけなら、まだマシかもしれない」…そう思ったあなたは、さらに恐ろしいデメリットを見落としています。それが「追証(おいしょう)」、すなわち追加証拠金の請求です。
相場の急変があまりにも激しく、ロスカットが間に合わなかった場合、証拠金を超える損失が発生することがあります。つまり、口座残高がマイナスになるのです。このマイナス分は、あなたが取引所に支払わなければならない「借金」となります。

多くの海外取引所では「ゼロカットシステム」を採用しており、追証が発生しない仕組みになっています。しかし、日本の国内取引所の多くはこのシステムを採用していません(2025年6月時点の情報です。最新の規約は必ず各取引所でご確認ください)。
仮想通貨で一攫千金を夢見たはずが、気づけば数百万円の借金を背負っていた…そんな悲劇は決して他人事ではありません。投資の失敗が、あなたの人生そのものを根底から揺るがしかねない。これがレバレッジ取引 デメリットの中でも、最も回避すべきリスクの一つです。
【デメリット③】見えないコスト。じわじわ資産を蝕む手数料と金利
強制ロスカットや追証のように派手さはありませんが、あなたの資産を静かに、しかし確実に蝕んでいくのが「取引コスト」です。
まず、取引のたびにかかる「スプレッド(売値と買値の差)」や「取引手数料」。そして、レバレッジをかけてポジションを翌日に持ち越した場合に発生する「スワップポイント」や「資金調達率」といった金利です。
特にこの金利が厄介で、長期でポジションを持つほど、雪だるま式に膨れ上がっていきます。利益が出ていると思っていても、実は手数料と金利でほとんど相殺されていた、なんてことも珍しくありません。これらは、あなたの利益という名の果実を食い荒らす、目に見えない害虫のような存在なのです。

短期売買を繰り返せば手数料がかさみ、長期で持てば金利が重くのしかかる。レバレッジ取引は、あなたが思う以上にコストの高いゲームであることを忘れないでください。
【デメリット④】数字では見えない最大の敵。あなたの「精神」が壊れていく
私がこれまでの経験で断言できる、最も深刻なデメリット。それはお金の問題ではありません。あなたの「心」が壊れていくことです。
24時間365日動き続ける仮想通貨市場。レバレッジをかけたポジションを持つと、その値動きが四六時中気になって仕方がなくなります。仕事中も、食事中も、友人といる時でさえ、スマホのチャートから目が離せない。夜中に何度も目を覚ましては価格をチェックし、眠れない日々が続く。
価格が上がれば有頂天になり、下がれば奈落の底に突き落とされる。感情のジェットコースターに乗り続けることで、あなたの心は確実に疲弊し、冷静な判断力は失われていきます。チャートが夢にまで出てくるようになったら、それは「トレード中毒」という病気の始まりです。
私自身、家族との会話が減り、友人からの誘いも断るようになりました。頭の中は常にポジションのことでいっぱい。気づけば、お金を増やすために始めた投資に、人生そのものを支配されていたのです。この精神的な消耗こそ、レバレッジ取引がもたらす最大の代償かもしれません。

【デメリット⑤】忘れた頃にやってくる「税金」という現実
苦労の末にレバレッジ取引で利益を出せたとしましょう。しかし、そこで終わりではありません。最後に、強大なボスキャラである「税金」が待ち構えています。
仮想通貨の利益は、原則として「雑所得」に分類されます。これは給与所得などと合算して税率が決まる「総合課税」の対象となり、所得が多ければ多いほど税率も上がります(最大で住民税と合わせて55%)。
さらに厄介なのが、株式投資などとは違い、損失を翌年以降に繰り越せる「損失繰越控除」が使えない点です(2025年6月時点の税制です。必ず税理士や国税庁の公式サイトで最新情報をご確認ください)。つまり、「去年は1000万円損したけど、今年は1000万円儲かったからプラマイゼロ」とはならず、今年の1000万円の利益に対しては、しっかりと税金がかかるのです。
「儲かった!」と喜んで利益を使い込んでしまい、翌年の納税額を見て青ざめる…これもまた、「あるある」な失敗談です。利益確定の瞬間から、納税資金を確保しておくという強い意志が求められます。
地獄から生還した私が実践する「デメリット」を克服する生存戦略
ここまで読んで、あなたは絶望的な気持ちになっているかもしれません。しかし、安心してください。これらのデメリットは、正しい知識と鉄の規律で乗り越えることが可能です。私が1.4億円の損失から這い上がり、今もこの市場で生き残るために実践している戦略をお伝えします。

1. 羅針盤なき航海に出るな【資金管理の徹底】
これは最も重要な掟です。レバレッジ取引に投じる資金は、失っても生活に一切影響が出ない「余剰資金」の、さらに一部でなければなりません。ポートフォリオ全体を船だとすれば、レバレッジ取引は沖合の危険な海域を探るための小型ボートのようなもの。母船が沈むようなリスクは絶対に冒してはいけません。
2. 感情を捨て、機械になれ【損切りのルール化】
損切りは、失敗ではありません。次のチャンスを掴むための、必要不可欠な「事業経費」です。「ここまで下がったら、問答無用で損切りする」というラインを、エントリーする前に必ず決めてください。そして、その注文(逆指値注文など)を実際に入れてしまうのです。感情が揺れ動く前に、システムに判断を委ねる。これが、生き残るための唯一の方法です。
3. まずは地図を読め【デモトレードと少額での練習】
いきなりF1マシンに乗り込むドライバーはいません。まずは教習所で運転を学び、カートで練習を積むはずです。レバレッジ取引も同じ。多くの取引所が提供している「デモトレード」機能を使い、架空の資金で徹底的に練習してください。そこで自分なりの取引ルールを確立し、自信が持てるようになって初めて、お小遣い程度の少額からリアルマネーでの取引を始めるのです。
明日からできる、あなたの「最初の一歩」
レバレッジ取引のデメリットを前に、立ちすくんでしまったかもしれません。それでいいのです。その恐怖心こそが、あなたを破滅から守る最強の盾となります。
この記事を読んだあなたに、私から提案したい「明日からできる最初の一歩」があります。

それは、「今はまだ、レバレッジ取引の口座を開設しない」ということです。
代わりに、まずは現物取引で、1万円でも5千円でもいいのでビットコインやイーサリアムを買ってみてください。そして、その値動きを日々追いかけ、なぜ価格が動くのかを自分なりに考えてみる。ホワイトペーパーを読んで、その技術の可能性に触れてみる。そこからが、本当のスタートです。
この荒波の仮想通貨市場という大海原で、無謀な航海は必ず遭難します。まずは安全な港で、船の操縦方法と海図の読み方を徹底的に学ぶこと。焦る必要はまったくありません。
あなたの資産を守れるのは、他の誰でもない、正しい知識を身につけたあなた自身です。私の壮絶な失敗が、あなたの賢明な投資家人生の礎となることを、心から願っています。